SHOEIのスマートヘルメット

スマートヘルメットとは

スカウターで情報を瞬時に収集する、というのは未来映画のような話にしか思っていない人もいるかもしれませんが、もはや映画の世界だけではなく、現実のものになっているのはご存知でしょうか?
怪しい海外製のスマート〇〇といった製品ではなく、あのSHOEIがこのほどスマートヘルメットを発売しました。

スマートヘルメットとは、ヘルメットの機能の他にモバイル通信を利用して様々な情報を収集したり、表示したりできるヘルメットのことを指します。
例えばヘルメットを被った状態で、前面に方向やスピード、時計などの情報を表示させることで、ナビゲーションとしての機能を搭載したヘルメットも試作されてきました。
これまでもいわゆるベンチャーメーカーがスマートヘルメットを開発してきましたが、大手メーカーが発売するのは今回が初めてのことで、しかも天下のSHOEI製ということもあり、多方面から注目を集めています。

オプティクソンの特徴

SHOEIが販売するスマートヘルメット「オプティクソン」は、ヘルメット内部にBluetoothを内蔵し、スマートフォンと接続してモバイル通信ができる仕様になっています。
このヘルメットには専用のスカウターがあり、スカウター上にさまざな情報が浮き上がるようになっています。
例えば漫画の「ドラゴンボール」で、サイヤ人が装着していた戦闘力を表示するスカウターのような感じです。
スイッチはヘルメット脇にあり、スイッチを押す長さなどで電源のオンオフ、音量の上げ下げといったコントロールが可能です。

オプティクソンにはスピーカーがヘルメット内部に内蔵されているので、スマートフォンと連携して音楽を演奏したり、ナビの音声を流したりといった使い方もできるようになっています。
注目の機能としてマイクが内蔵されていることから、走行中でもスマートフォンと連動して電話を受けて会話することも可能です。

気になるのがバッテリーの持ち時間ではないでしょうか。
ヘルメットの構造上、バッテリーはヘルメット内部ではなく、ヘルメットから配線が伸びる形でポケットなどに収納する仕組みを採用しています。
フル充電で最大6時間作動しますので、ナビを利用したり、音楽を聴いたりしながらツーリングを楽しむといったことも可能です。

先ほども触れたスカウターですが、時計機能のほか、ナビゲーション機能として目的地までの距離なども表示可能になっています。
メガネをかけた状態でもスカウターの表示が確認できるようになっていて、運転に邪魔にならないよう右側に設置されています。
SHOEIのオプティクソンは、未来を先取りしたスマートヘルメットと言えるでしょう。