アドベンチャーとは

アドベンチャーの特徴

アドベンチャーバイクは、未舗装の道路を走行することができるような高い乗車性を備えているタイプのことです。
パリ・ダカールラリーなど公道以外のオフロードを長距離走破していかなければならないレースにおいては、高い走行性能が求められます。

アドベンチャーバイクはそうした性能を持っている車種を一般向けに開発したもので、ロングストロークのサスペンションと高めのシートを持っているところが外見の特徴になっています。

通常のオフロードバイクの場合、排気量は125~250ccくらいの小さなサイズが一般的なのですがアドベンチャーは大排気量のモデルも多くありオフロードを長距離走行することを前提に作ってあるというところに特徴があります。

もちろん公道を走行する場合にもその快適な走行性は維持されていますので、アウトドアや長距離ツーリングを好む人に最適なバイクであると言えます。

アドベンチャーバイクの良さ・メリット

大排気量のアドベンチャーバイクでは、ABSやトラクションコントロールなどの本格的な電子制御システムを搭載していることもよくあります。

どちらかと言えばアドベンチャーが人気があるのは過酷な長距離走行をする機会の多い欧州地域で、狭い道路の多い日本においてはそれほどメジャーなジャンルではなかったりします。
しかし本格的な電子制御システムを搭載したフラッグシップモデルが各メーカーから登場していることもあり、本格的な走りを追求したライダーから根強い支持を受けています。

アドベンチャーの中でも排気量が小さめのものを「スモールアドベンチャー」、大きなものを「ビッグアドベンチャー」といったように呼び分けることもあり、排気量により用途も大きく変わってきます。

排気量の小さなタイプは外見や構造がオフロードバイクに近い街乗り用であるのに対し、ビッグアドベンチャーはツアラーとしても使用できる安定的な走行性を備えていることから同じバイクジャンルでも選ぶ時のポイントがまた大きく変わってきます。

おすすめのアドベンチャー代表車種

国内メーカーでの有名なアドベンチャーバイクとしてはまず、ホンダのCRF1000Lアフリカツインがあります。
こちらは1988年に発売されたXRV650の後継機として登場したものですが、クラッチ操作のないデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)が装備されていることで大きな注目を受けています。

同じホンダからNC750XやVFR800Xといった独特の形状や機能を持った車種がリリースされており、どういったシーンで多く乗用するかにより仕様を選び分けることができます。

他にもスズキのVストローム1000/XTやヤマハのトレーサー900、カワサキのヴェルシス650といったあたりも有名なアドベンチャータイプの車種として挙げられます。