フラットトラッカーの特徴
フラットトラッカーとは、アメリカ発祥のフラットなダートコースを使ったモーターレースで使用されるバイクのことです。
日本でも、成田モトクロスパークや埼玉県川越市のオフロードビレッジといったところでフラットトラックのコースが設置されており各種大会が開催されています。
ここ近年ではレース用ではなく一般使用車としてフラットトラッカーが人気となってきており、軽快な走破性と町中でも乗りやすい小回りのきく車両サイズからストリートバイクとしてもよく使用されています。
同じオフロードレースでもモトクロスの場合コースの途中にジャンプ台が設置されていますが、フラットトラッカーはあくまでも平坦な地面の上で行われることが特徴です。
ジャンプや激しい凹凸を伴うダートを走行しないため、オフロードバイクのような軽量化は必ずしも必要ではなくむしろ高いパワーで突き進んでゆくという動力構造が必要になります。
そのためもともとのフラットトラックレースで使用されたモデルを市販用に改造したものは排気量も大きく、馬力の高いものとなっています。
フラットトラッカーバイクの良さ・メリット
フラットトラッカーと近いバイクのジャンルとしてスクランブラーがあります。
スクランブラーはヤマハのSRが代表車種として挙げられますが、もともとはオンロード用のバイクをオフロードでも走行できるように一部改造をしたつくりをしています。
一方でトラッカーはコースでの走行を前提として作られているので、形状こそオンロード用バイクのように見えますが、凹凸の大きなブロックタイヤや幅広のハンドル、短めのシートカウルなどフラットダートを走行するのに適した性能がつけられています。
またアメリカ発祥のレースで使用されてきたということもあってアメリカメーカーの製品が目立っており、荒々しくパワーのある走行をしたいという人向けのバイクというふうに言えます。
おすすめのフラットトラッカー代表車種
フラットトラッカーまたはダートトラッカーとして分類されているバイクとして有名なものにまずHARLEY DAVIDSON XR750があります。
こちらは1972年に初代モデルが発売された車両ですが、長年にわたりAMAフラットトラック競技で使用をされ続けてきました。
現在でもレース用にカスタマイズした車両が現役で使用をされており、根強い人気のある名車として世界中で知られています。
一方国内メーカー車としては2000年発売のホンダFTRがあります。
こちらはフラットトラッカースタイルに日本の公道での走行性を加えたスリムな作りをしていることが特徴になっており、ゼッケンプレートなど競技に使用する装備もデザインとして追加したことでレトロ感を出しています。
軽量化のためフレームがむき出しになっており、泥除けのカウルがリア部分についているということも他のバイクと異なる点です。