トライアルバイクとは

トライアルバイクの特徴

オフロード競技はいくつか種類がありますが、本格的なバイクテクニックが問われるのが「トライアル」という競技です。
トライアル競技とは、山や沢など自然の地形をそのままコースとして設営し途中にある岩や崖などの障害物をミスなくバイクで走行していくことができるかを競うものです。

競技ではあらかじめ満点の持ち点からスタートをし、ミスをすることで減点されてゆきゴール地点で最も点数が高かった人が勝者となります。
もともとはスペインやイギリスで活発に行われてきたクロスカントリーモータースポーツの一つとして発祥したもので、レースのように速度を競うのではなくバイクを操作する技術を審査するというところが大きな特徴となっています。

トライアル競技においては一般公道のような平坦な路面は全くなく、土や砂の上から瓦礫の山を超えていくという特殊な環境で走行をしていくので当然使用されるバイクも特殊なものとなります。

トライアル競技は全日本選手権が開催されており、それに伴い国内のバイクメーカー各社からトライアルマシンの開発が本格的に行われています。

これからトライアル競技を試してみたいという人はまずMFJ(一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会)の統括するライセンスを取得することが必要になりますので、協会公認のショップやネットワークを利用してそちらで適合する車種を購入することをおすすめします。

トライアルバイクの良さ・メリット

トライアルバイクは基本的に競技用として作られているので、一般向けのバイクと異なり灯火類(ヘッドライト、ウインカーなど)が装備されていません。
またナンバープレート設置部分がないので一般公道を走行することができないようになっています。

一方で車高が非常に高くサスペンションが大きく作られており、競技用のブロックタイヤを履いているなど競技に特化した性能があります。
もともとトライアルバイクは空冷125cc2ストロークエンジンが主流でしたが、現在では一般向けバイク同様水冷エンジン化が進んでおり、4ストロークを搭載するバイクも増えてきました。

競技に必要な性能のみが設置されていることからシステムがシンプルでわかりやすい構造をしています。
ですので初心者でもメンテナンスやカスタマイズがしやすく、競技用として車検基準を気にすることなく自分なりの工夫をすることができるという魅力があります。

おすすめのトライアルバイク代表車種

トライアルバイクとして初心者におすすめされているのがホンダのTL125です。
こちらは軽量かつシンプル設計でありながらカラー展開が豊富と、これからトライアルを始めたい人に大変おすすめのモデルとなっています。

中古市場にも多く出回っているので練習用としてまずは安く一台購入をしてカスタマイズを楽しむということもできます